2014年4月22日星期二

脱税問題、ネイマールとの待遇差



彼らが言う通り、もしメッシがプレーする喜びや意欲、情熱を失ってしまったのだとしたら、もうそれはどうしようもないことである。だがそれが外的要因に帰するものであるならば、一刻も早くその要因を突き止め、解決に努めなければならない。

 その要因として第一に挙げられているのは、現執行部への不信感だ。

 昨夏に自身と父親が脱税容疑をかけられた際、十分なサポートを受けられなかったこと。ネイマールの年俸額が自分のそれを上回ることはないと約束していた にもかかわらず、実は様々な名目を付けて自分の年俸を上回る高額報酬をネイマールに払っていたこと。そして自身への契約更新オファーの内容はロセイ前会長 が約束していた条件を遥かに下回るものだったこと。

 こうした出来事が重なるにつれて執行部との距離を置いていく中、昨年12月には財政部門を統括するハビエル・ファウス副会長がメッシとの契約更新につい て「半年ごとに契約更新をオファーする必要などない」と発言。直後にメッシが「ファウスはフットボールのことは何も知らない。彼はバルサをまるで会社のよ うに扱おうとしている」と公に批判する騒動もあった

2014年4月15日星期二

荒川静香さん妊娠

荒川静香さんの報告文書の全文は以下のとおり。

   ◇  ◇

 「いつも応援してくださる皆様へ

 

 私事ではありますが、皆様にご報告があります。
タオバオ
 お腹の中に新しい命を授かることができました。

 現在は妊娠3カ月ですが、ひどいつわりなどもなく、小さな命を授かった喜びと幸せを感じながら毎日を過しております。

 先日、スターズオンアイス東京公演で約半年ぶりにアイスショーの舞台に立たせて頂きました。

 日々の練習では、違和感のある動作はセーブ出来ても、やはり本番では最大限やりきりたくなる気持ちを押さえることが難しく、無意識に身体に負担をかけてしまうことに気がつきました。

 大好きなアイスショー、まだ滑り続けられるという気持ちもありますが、一人の母親として、家族のためにどうするべきなのかとても悩みました。

 アイスショーでのパフォーマンスを楽しみにしてくださっている皆様には、大変申し訳ない気持ちで一杯ですが、スターズオンアイス東京公演を最後に、アイスショーでのパフォーマンスをしばらくお休みさせて頂く決断を致しました。

 まだ安定期には入っておらず、本来であればお伝えすべき時期ではないのかもしれませんが、いつも応援してくださってる皆様には今の状況を正直にお伝えしたいと思い、このような形でご報告させて頂きました。

 またアイスショーに復帰できる時まで、今は小さな命のために過ごして参りたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。

2014年4月7日星期一

ニュータイプ親子鷹

4月6日、都内の大田区総合体育館で行われたボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、挑戦者の井上尚弥(20=大橋)が王者アドリアン・エルナンデス(28=メキシコ)を6回2分54秒TKOで破り、新王者となった。

 プロ6戦目での世界王座奪取は、日本史上最短記録で、会場は大興奮。リング上で担ぎ上げられていたのは、井上本人だけでなく、二人三脚でこのときを目指してきた父の姿もあった。

 ボクサー・井上尚弥とトレーナーの井上真吾氏は正真正銘の親子。一般的な師弟よりもはるかに多くの時間を要し、ゆるぎない血縁で意志の疎通を取って来 た。食事の時間も、母や姉、弟を交えてボクシング論を語り合い「父の理論に基づいて息子が直感を活かす」という独自のスタイルを確立。高校時代から数々の 快挙を成し遂げてきた。

 今回、百戦錬磨の名王者を相手に、日本新記録へ挑戦する前でも、息子の“マインドコントロール”はお手の物だった。

「ナオ(尚弥)、明日は判定勝ちでいくぞ」

 前夜の家族会議で真吾氏がそう告げた。井上家のこだわりは圧倒的な実力差で倒すこと。それを覆したことには意図があった。

 今回の会場はおそらく異様なムードに包まれる。そんななか、息子が舞い上がって、過去にない力みかたをする可能性をふまえたのだ。

「とは言っても、ナオは倒しに行かなきゃいけないところでは、直感的に前に出るはずなんです。最後は息子のファイターとしての資質を信じることにしました」

 迎えた大一番、1、2ラウンドを終えて、圧倒的に優勢だったのは井上だった。それでも父の指示にしたがって井上は、慎重にフットワークを刻んでいく。

 第4ラウンド、スロースターターの王者がしかけてきたことも予想通りだった。

 しかし、予想だにしないアクシデントがあった。井上左足が突然、痙攣を起こし始めたのだ。

「足が死んでる!」

 インターバル中、セコンドでそう打ち明けた井上に、これまで多く世界戦でセコンドに就いてきた大橋秀行会長も、かけるアドバイスを失う。

 ところが、その横から父が即答で檄を飛ばした。

「ナオ、気合いだ!気合いしか今の作戦はない!」

 井上が足を止め、獰猛なメキシカンと打ち合った末の第6ラウンド、井上の強烈な右の一打で、王者がキャンバスに沈み、試合が終わった。ニューヒーロー誕生の瞬間だった。

 勝利者インタビューをするアナウンサーが、リング上から「お父さんに何かひとこと」とリクエストしたが、井上はまず、会長ら、ほかのサポーターたちにお礼を言ってから、父に「ありがとう!」と言った。

 そんな礼儀は、父・真吾氏がボクシングを通じ、息子の教育を行ってきた集大成になったのかも知れない。 <取材・文・撮影/善理俊哉>

※井上尚弥選手が世界チャンピオンの座をつかむまでのボクシングストーリーと、チャンピオンに育て上げた父・真吾氏の子育て論を綴った往復書簡「真っすぐに生きる。」が発売中taobao代行